介護施設でのリハビリは状態を正しく知っている介護職が適している

高齢者の尊厳ある生活のために
利用者のことを一番知っているのは介護職

利用者のことを一番知っているのは介護職

リハビリ=理学療法士などのセラピストが機能回復のために行う訓練、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。ですが、高齢者のリハビリは機能回復だけが目的ではありません。日々の機能を維持することも目的のひとつです。

高齢者は運動機能が低下しやすい

介護施設や在宅介護でセラピストがマンツーマンで直接リハビリを行うには回数的にも時間的にも制限があるため、医療機関でのリハビリのように手厚くはできません。しかし、高齢者は身体を動かさなければ運動機能が低下していくだけなので、維持するためには何かしらの手段で身体を動かす必要があります。

高齢者には日常的なリハビリが必要

介護職は業務のひとつとして当たり前のように高齢者のリハビリを行っています。運動機能の低下を防ぐためには身体を動かす必要がありますが、ただ身体を動かせばいいというわけではありません。リハビリの専門職であるセラピストから適切なアドバイスを受けて正しく行うことが大切です。急性期や回復期などセラピストがリハビリを行った方がいい場合もありますが、実際には短期的なリハビリが行われる時期よりもそれ以降の維持期の方がずっと長くなります。その維持期にリハビリをすることで運動機能の低下を防ぎ、健やかに日々を過ごせるようになりますが、そのためには毎日の生活の中で日常的にリハビリを行わなければなりません。しかし、先述したように介護施設にはさまざまな状態の利用者さんがいるため、セラピストが毎日リハビリを行うのは難しいでしょう。ですが、利用者さんの身近にいる介護職なら毎日リハビリをサポートすることができます。少しずつでも毎日のように日常生活に取り入れることでリハビリは習慣化します。その結果、数ヶ月後に状態が大きく改善する可能性も十分にあります。

介護施設で実施しているリハビリ

認知症や身体合併症が進行して寝たきりになってしまうと、関節の拘縮が進んで褥瘡などの身体的リスクも発生してしまいます。そのため、関節が拘縮してしまわないようにセラピストが個別でリハビリを行っていますが、リハビリが必要な利用者は1人だけではありません。1日何時間も1人だけをリハビリすることはできないのです。ですが、日常生活をサポートしている介護職が1日1回拘縮予防の関節可動域訓練を行うと大幅に拘縮の予防ができるとして、多くの施設で実施しています。もちろん、ただ闇雲に関節可動域の訓練を行っても利用者さんに負担がかかるだけなので、セラピストにアドバイスしてもらったり協力してもらったりしながら行うようにしましょう。

高齢者のリハビリについて

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