まずはリハビリの基本知識をおさらい!「リハビリの目的と実施している職種」

高齢者の尊厳ある生活のために
リハビリについての基本知識

リハビリについての基本知識

「リハビリ」と短縮している人も多いと思いますが、正確には「リハビリテーション」です。ここではリハビリテーションの意味や目的、種類、携わっている職種などの基本知識をまとめていきます。

意味と目的

リハビリテーションは「再び」という意味の「re」と「適した」という意味の「habilis」という2つのラテン語をベースとした言葉です。「適した」という意味の言葉を使ってはいますが、リハビリテーションは脳卒中で片手が不自由になってしまった人など、病気やケガなどで障害を抱えた人が再び自分らしい生活を取り戻して豊かな人生を送れるようにサポートしていくことを目標としているため、「失った機能を再び取り戻す」という意味で使われています。

高齢者のリハビリ

65歳以上の高齢者は介護保険を使ったリハビリを受けます。介護サービスは要介護度に応じて受けられるサービスが異なるため、どんな介護サービスを使うのかはケアマネジャーと相談しながら決めていきます。介護保険には介護老人保健施設に入所してスタッフから適切なリハビリを受けたり、デイサービスで通所リハビリを受けたり、自宅で専門のスタッフから訪問リハビリを受けたり、とさまざまな選択肢があるので、その中から適したものを選びます。ただし、介護施設やデイサービスは施設によってリハビリの内容やスタッフの数が異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。

リハビリテーションを実施する人

リハビリテーションを実施する人のことを「セラピスト」と言います。セラピストは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3つに分けられており、それぞれ英語表記の頭文字をとって、理学療法士(Physical Therapist)は「PT(ピーティー)」、作業療法士(Occupational Therapist)は「OT(オーティー)」、言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist)は「ST(エスティー)」と呼ばれることが多いです。この呼称はスタッフ同士で連絡を取るときに使用されていますが、リハビリに慣れている利用者さんが呼ぶこともあります。

資格の種類によってアプローチ方法が異なる

セラピストは資格の種類によって行うリハビリの内容やアプローチの方法は異なります。しかし、どれくらいの人がセラピストの違いについて正しく理解しているのでしょうか。
「理学療法士」は運動や電気、温熱などの物理的な手段を利用したリハビリを、「作業療法士」は生活するうえで必要となるさまざまな活動を用いてリハビリを、「言語聴覚士」は話す・聞く・食べる・表現することに障害のある人のリハビリを行います。
どのセラピストも「その人らしい生活を取り戻し、豊かな人生を送ること」を目標としていますが、基本的な考え方やアプローチの視点は異なることを覚えておきましょう。

高齢者のリハビリについて

高齢者のリハビリについて

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